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内科で診る病気のお話

風邪の主な原因

風邪とは、上気道(鼻やのど)が微生物に感染することによって起こります。原因微生物の約90% はウイルスが占めており、残りの約10%は細菌、マイコプラズマ、クラミジアなどウイルス以外による感染です。

風邪(かぜ)ウイルスの数は200種類以上といわれており、どのウイルスが原因で起こったのかを特定することは困難です。また、同じウイルスでもいくつもの型があり、それが年々変異します。このため、一度感染したウイルスに対抗する免疫ができたとしても、次々に新しいウイルスに感染するため、繰り返し風邪をひいてしまいます。

なお、インフルエンザを起こすインフルエンザウイルスは風邪を起こすウイルスとは異なり、症状の重さも異なるので、別の病気だと考えておいた方がよいと思われます。

風邪を引き起こす主なウイルス(インフルエンザ以外)

主な風邪ウイルス主な特徴
ライノウイルス風邪の原因の約30~40%を占めるのがこのウイルス。秋や春に多く主に鼻風邪を引き起こします。
コロナウイルスライノウイルスの次に多く、主に冬に流行する。鼻やのどの症状を起こし症状は軽いです。
RSウイルス年間通じて流行するが冬に多い。乳幼児に感染すると気管支炎や肺炎を起こす場合があります。
パラインフルエンザウイルス鼻やのどの風邪を起こすウイルスで、子供に感染すると大人より重症になりやすい。秋に流行する型と春~夏に流行する型があります。
アデノウイルス冬から夏にかけて多い。プール熱の原因もこのウイルス。咽頭炎や気管支炎、結膜炎なども起こします。
エンテロウイルス夏に流行するウイルス。風邪の症状のほか下痢を起こしたりします。

細菌による二次感染や合併症が起こること

1年間に風邪をひく回数は平均3~6回です。風邪は4日から1週間程度で治ることが多く、発熱が3日以上続くことはほとんどありません。しかし、風邪をひいている間に別の細菌に二次感染し、色のついた痰が出たり熱が続いたりすることもあります。ま た、風邪がきっかけになって中耳炎や副鼻腔炎、さらには気管支炎や肺炎、脳症などの合併症を引き起こすこともあります。

また、抵抗力の弱い子供や高齢者の場合、風邪をひく回数は多くなる傾向があります。

子供の場合

年齢が低い子供ほど抵抗力が弱く、身体機能が未熟であるため、風邪をひく回数は多くなります。また、保育園や幼稚園などの集団生活施設でのコップやおもちゃ、ドアノブや机、椅子などを直接なめたり、これらを触った指をなめたりする間接的な接触や、風邪をひいている子供の咳やくしゃみを経由して感染することもあります。子供は気道や鼻道などが狭いため、粘膜が腫れると呼吸困難に陥りやすかったり、体内の水分量が多いために脱水症状を起こしやすかったりします。

高齢者の場合

高齢になると風邪の症状がはっきりあらわれず、知らずに重症化して肺炎を起こすこともあるので、注意が必要です。普段から血圧や熱を測るなどの習慣を持ち、体調の変化に本人や家族が気づいたら早めに受診しましょう。

妊婦の場合

妊婦が風邪をひいた場合、市販薬の使用には注意が必要であると同時に、強い咳などの持続が子宮収縮を招くこともあります。妊娠中は風邪をひかないことが大切ですので、うがいや手洗い、マスクなどでしっかり予防しましょう。

風邪をひくと気になるいろいろな症状

風邪をひくと、鼻やのどの症状のほかにも、全身のさまざまな症状が気になります。風邪症状の緩和にあわせて治る場合もありますが、全身症状が強い場合は、風邪症候群ではなく、インフルエンザやウイルス性胃腸炎など他の感染症の可能性もあるの で注意が必要です。

頭痛、筋肉痛

体がウイルスと活発に戦うために分泌されるプロスタグランジンという物質が、熱が出たり、頭痛や筋肉痛、関節痛を強めます。痛みや倦怠感が強い場合はインフルエンザの可能性があります。

口内炎

手足口病やヘルパンギーナなど、夏風邪とよばれる感染症で口内炎が起こることがあります。

下痢・嘔吐

冬に発熱とともに下痢や嘔吐が起こったときは、おなかの風邪ともよばれるウイルス性胃腸炎の可能性があります。

妊娠中・授乳中に風邪をひいたら?

妊娠中や授乳中でも使えるくすりがあります。成分によっては赤ちゃんに影響する可能性もあるので、まずはかかりつけ医に相談しましょう。不要なくすりをできるだけ避けるため、総合感冒薬より、和らげたい症状に応じたくすりを選ぶほうがよいと 思われます。

風邪のセルフケア

安静、保温、栄養が風邪の養生3原則

ウイルスと戦う体を助けるため、まずは無理をせず安静にしてゆっくり休むことです。部屋を暖かくして保温を心がけ、体を冷やさないようにしましょう。高熱が出たときは発汗のため脱水症状を起こしやすくなるので、こまめな水分補給を心がけまし ょう。

風邪のときにお風呂に入ってはいけないという根拠はありませんが、脱水や湯冷めにつながらないよう、入浴後の水分摂取と保温に注意しましょう。

抵抗力を高めるには栄養が欠かせません。消化のよい良質のたんぱく質やバランスのとれたビタミンなど、体力の消耗を補う栄養価の高いものをとるようにするとよいでしょう。

他人にうつさない配慮も必要

風邪をひいたら他人にうつさない注意も必要です。なるべく人混みに出ないようにし、ウイルスを含んだ咳やくしゃみの飛沫をまき散らさないよう、マスクをするなどの配慮をしましょう。

出典:第一三共HP

頭痛が起こるメカニズム

頭の内外の血管や頭につながる神経が圧迫や炎症などの刺激を受けたり、頭や首の筋肉が伸び縮みしたりすると、それぞれの部位で痛みの刺激を受け取る部分が反応して発生します。血管で起こった痛みは広い部分に伝わり、頭皮や頭の骨を取り巻く部分に刺激が起こったときはその部分が痛みます。

頭痛の種類

一次性頭痛

普段感じる頭痛の多くは、他に原因となる病気のない「一次性頭痛」です。よく頭痛に見舞われる人だったら、ストレスや生活習慣、姿勢などがきっかけで起こった際に「ああ、前と同じような頭痛だな」という感覚があるかもしれません。

一方、病気などの原因によって引き起こされる頭痛は「二次性頭痛」といいます。特に見逃すと危険性が高い病気、また医師のもとできちんと治療を受ける必要がある病気としては、くも膜下出血、脳腫瘍、慢性硬膜下出血、高血圧性脳症、副鼻腔炎、うつ病などがあります。

二次性頭痛

「昨日は寝不足だった」「ちょっと飲み過ぎたかも」などといった原因が特に思い当たらず、次のような条件にあてはまる場合は、注意すべき病気を原因とした二次性頭痛の可能性があります。なるべく早く受診して、根本的な原因をつきとめることが 大切です。

  • 今まで感じたことのない痛みがある場合
  • 突然痛みが出て、どんどんひどくなる場合
  • 頭痛が何度も起こり、最初と比べて痛みが強くなっているように感じる場合
  • 頭痛とともにめまいや吐き気、嘔吐などが現れてきた場合
  • 頭痛とともに目の見えにくさや手足の動きにくさなど、何らかの体の異変を感じた場合
  • 頭痛とともに熱や発疹が生じた場合

熱中症や二日酔いなど、別の症状・原因の結果として起こる頭痛も。

風邪や熱中症、二日酔いなどといった日常的な病気や行動が原因で起こる一過性の頭痛もあります。こうした頭痛も、他に原因がある二次性頭痛に分類されますが思い当たる原因を解消すれば自然に治るものです。頭痛症状が気になる場合は頭痛薬で痛みを鎮めることができますが、生活習慣を整えたり、飲み過ぎに気をつける、外出時の熱中症を避けるなどして原因を回避し、予防することが根本的な対策です。

慢性的に起こる頭痛(一次性頭痛)の主なタイプと対策

原因となる病気などがなく、「同じような痛み方をする頭痛をしょっちゅう経験している」という場合は、慢性的な一次性頭痛が考えられます。一次性頭痛には主に片頭痛、緊張型頭痛、三叉神経・自律神経性頭痛の3つのタイプがあり、それぞれ頭痛を誘発する要因や対処法が異なります。自分の頭痛はどのタイプにあたるのかを把握してそれに合った対策をとることが大切です。

片頭痛(血管性頭痛)~ズキズキする、動かしたときに痛む

片頭痛は、頭の片側(または両側)が脈打つようにズキズキと痛む頭痛です。吐き気、嘔吐を伴うことがあり、光・音に敏感になるなどの症状があります。痛みは強く、4~72時間ほど持続し、体を動かしたり入浴したりすると悪化するのが特徴です。原因はまだはっきりしていませんが、何らかの刺激が三叉神経(脳から直接出ている神経)の刺激につながり、さらに連鎖反応的に血管の拡張や炎症が発生していくためと考えられています。片頭痛が起こる前には、目の前がチカチカする、目が回るなどの前兆が現れることがあります。20~40歳代の女性に多くみられ、月経時やその前後に発症するケースも多くみられます。妊娠中は、一時的に片頭痛が軽減される人が多数いますが、半数の人は出産後1ヵ月程度で再発します。最近は医療用成分でよく効く薬がありますので、専門医の診療を受けましょう。ただし、くも膜下出血などの重大な疾患を片頭痛と間違える危険性があるので慎重な判断が必要です。

この頭痛を引き起こす原因としては次のようなことが考えられます。

  • ストレス・精神的緊張(解放されたときに起こりやすい)
  • 疲れ
  • 空腹
  • アルコールの摂取
  • 寝不足(寝過ぎ)
  • 月経
  • 人ごみや騒音などの物理的な刺激
  • 天候の変化

緊張型頭痛(筋肉収縮性頭痛)~ジワジワ締めつけられる感じがする

一次性頭痛のなかで最も多いとされるのが緊張型頭痛です。後頭部、こめかみ、額を中心に頭重感や圧迫感または締めつけられるような痛みがジワジワと発生し、しばらく続きます。光か音のどちらかに過敏になる人もいますが、片頭痛のように吐き気 や嘔吐が発生することはなく、体を動かした際に痛みが悪化することもありません。痛みの強さは軽度~中程度で、日常生活に支障が出ることは少ないようです。主な原因は、頭、首、肩の筋肉の緊張によって血行が悪くなることとされていますが、ストレスなどの神経的な緊張が引き金となることもあると考えられています。なお、緊張型頭痛のある人が片頭痛を起こす混合型もあります。

この頭痛を引き起こす原因としては次のようなことが考えられます。

  • ストレス(身体的・精神的)
  • 顎関節症(あごの関節の異常)
  • 長時間同じ姿勢でいる(うつむき姿勢など)
  • 運動不足
  • 眼精疲労

群発頭痛、三叉神経・自律神経性頭痛~目の奥にガーンという衝撃が、ある期間、毎日起こる

頭の片側に頭痛が現れ、それと同じ側の目や鼻、耳などに異常が現れる頭痛を「三叉神経・自律神経性頭痛」といいます。群発頭痛は左右どちらかの目の周囲からこめかみのあたり(前頭部~側頭部)にかけての激しい痛みと、痛むほうの目の充血、涙、鼻水、鼻づまり、まぶたの下垂などといった症状を伴うのが特徴で、痛み発作は1日に2~8回繰り返され、数日~3ヵ月ほどの間、集中して続きます(群発期)。頭痛が起こらない時期を経て、また群発期がやってくる場合(反復性群発頭痛)や、群発期が年中続く場合(慢性群発頭痛)もあります。発症年齢は20~40歳で、男性に多い傾向がありましたが、近年、男女差は徐々に減少する傾向にあります。痛みが起こるメカニズムとしては、目の奥の動脈の拡張が原因でうっ血や炎症が起こり頭痛につながるという説、眼や上顎、下顎に向かって走る三叉神経の活動が過剰に高まることによって発生するという説などが考えられています。睡眠中に起こることが多く、激痛で目が覚めることがあります。

この頭痛を引き起こす原因としては次のようなことが考えられます。

  • 飲酒
  • 喫煙
  • 血管拡張剤の服用
  • 気圧の変化

頭痛が起こったらどうする?

今まで感じたことのない頭痛や、思い当たる原因がない頭痛など心配な場合は医療機関を受診するのがおすすめです。日常的な頭痛のコントロールには市販薬も活用できます。病院と市販薬でのセルフケアを両輪として、痛みを最小限に抑え、快適な毎日を過ごしていきましょう。

特に、ガンガン殴られるような激しい痛み、高熱、意識障害、手足の麻痺、ろれつが回らなくなるなどの症状が出ているときは、緊急性の高い脳の病気が原因になっているかもしれません。ためらわず、すぐに病院を受診してください。

慢性頭痛でも、寝込むほど痛みが激しい片頭痛を繰り返していたり、群発頭痛が長期化していたりしてつらい場合は、専門医のいる頭痛外来などの受診をおすすめします。頭痛外来では、頭痛のタイプを正確に診断したうえで、その痛みの原因そのものに働きかける薬を処方するなどの治療を行っています。

出典:第一三共HP

咳の種類

咳は、風邪によるものから肺がんなど重い病気があるものまでさまざまです。原因となる病気にかかってから3週間以内に収まる咳を急性咳嗽と呼び、3週間以上続くものを遷延性咳嗽、そして8週間以上を慢性咳嗽と呼んでいます。

咳が続く期間原因となる病気
急性咳嗽3週間未満
  • 風邪
  • インフルエンザ
  • 急性気管支炎 など

肺炎、肺結核、肺血栓塞栓症、肺がんなどの重い病気が原因の場合もあるのでX線検査で確認します。

遷延性咳嗽3週間以上
  • 咳喘息
  • アトピー咳嗽
  • 副鼻腔気管支症候群
  • 胃食道逆流症
  • 慢性気管支炎 など
慢性咳嗽8週間以上

隠れた病気があることも

3週間未満で治まる急性咳嗽の原因は、ほとんどが風邪などの呼吸器感染症です。遷延性咳嗽、慢性咳嗽と咳が長期間にわたるほど感染が原因ではない場合が多くなります。咳の症状が長く続くときには、喘息などアレルギー性の咳、副鼻腔気管支症候群、肺がんや結核などが疑われます。
また、咳の原因が医療用の薬の副作用の場合もあります。例えばACE阻害薬(高血圧の薬)を服用している人は咳が起こることもあります。

咳が出始めたら?

咳は生体防衛反応ですが、のどを痛めたり体力の消耗につながることがあります。つらいときはOTC医薬品を使って症状を緩和させましょう。風邪やアレルギーなどの原因や、痰の有無などの症状に応じてくすりを使い分けることが大切です。2週間以上も咳が続いている場合や痰に血液が混ざっている場合などは、呼吸器の病気が考えられます。早めに医師の診察を受けましょう。

咳の予防法

咳が出やすい人は、のどが刺激に対して過敏になっているのかもしれません。のどに刺激となるものを避け、なるべくのどに負担をかけない生活を送るようにしましょう。

のどをケアする生活習慣

こまめにうがいをする

うがいはのどを [1.洗浄 2.刺激 3.潤す] ことで、病原体やほこりなど異物を粘液といっしょに取り除き、粘液の分泌や血行をよくして『異物を外に出す繊毛運動を助ける』といった効果があります。外から帰った時や人ごみの多い場所に出かけた後 など、こまめにうがいをしましょう。

マスクの着用

マスクはインフルエンザなどの飛沫感染を防ぐほか、ほこりや冷気、アレルギーの原因となるものなどを吸いこむことや、口の中の乾燥を防ぐことができます。風邪が流行する季節や人が集まる場所、ほこりっぽい場所などでは使用するとよいでしょう。

水分を補給し、部屋を加湿する

気道の粘膜が乾燥すると、病原体や異物を追い出す繊毛運動が弱くなってしまいます。水やお茶などを積極的に飲み、乾燥する季節には部屋を加湿するなどして、のどを潤すようにしましょう。

こまめに掃除する

アレルギー体質の場合、ほこりやダニ、カビ、ペットの毛などが咳の原因(アレルゲン)になることがあります。こまめに掃除をして取り除きましょう。

刺激物の摂取を避け、カラオケの歌いすぎに注意

お酒や、辛いもの、熱すぎるものは、のどから水分を奪ったり、粘膜を傷つけたりすることがありますので、のどが敏感なときは避けたほうがよいでしょう。また、歌うことはストレス発散や、発声器官や呼吸器官を活性化させる効果もありますが、声のだしすぎ、歌いすぎはのどを痛め、声帯にポリープができることもあるので気をつけましょう。

たばこを吸わない

たばこはのどや肺に百害あって一利なしです。例えば気道に炎症を起こし咳や痰を出す慢性の呼吸器疾患COPDは、ほとんど喫煙が原因で発症します。受動喫煙で周囲の人の咳の原因になってしまうこともあります。

出典:第一三共HP

のどが痛い、イガイガ感や違和感があるのどが痛くなる原因には、空気中のほこりや花粉、声の出し過ぎ、過度な喫煙や飲酒が原因の「のど単体で起こるもの」と、風邪やインフルエンザ、扁桃炎など「細菌やウイルスの感染によるもの」とがあります。

もともとのどには防御反応が備わっていますが、タバコの煙や花粉、ほこりなどにさらされ続けると、のどが炎症を起こして神経が刺激され痛みを感じるようになります。

カラオケで歌い過ぎたり、声を出し続けるなど、のどを酷使した後に痛みが出るのも炎症が起こっているためです。また、お酒を飲み過ぎた翌日に声がガラガラになったという経験をもたれる方もいるかと思いますが、過度の飲酒でものどに症状が出る場合があります。

また、空気が乾燥すると、のどに違和感を覚えることがあります。乾燥によって鼻やのどにある繊毛周辺の水分が不足すると繊毛の動きが鈍くなり、防御機能が低下して吸い込んだ空気中の異物を外に排出できず、炎症が起こりやすくなったり、ウイルスに感染しやすくなったりするのです。乾燥する季節はもちろんですが、夏・冬問わずエアコンなどでものどは乾燥してしまいます。

ウイルスや細菌に感染して起こるのどの痛み

飲酒や喫煙、声の出し過ぎなど、のどへの直接的な刺激が何も思い当たらないときにのどが痛む場合は、風邪などのウイルスや細菌への感染を疑ってみましょう。

のどの痛みを引き起こす主な病気として以下のものが挙げられます。

のどの痛みを引き起こす病気原因となるウイルス・細菌特徴
風邪ライノウイルス風邪の原因の約30~40%を占めるウイルスです。
コロナウイルスライノウイルスの次に多く、主に冬に流行する。鼻やのどの症状を起こしますが症状は軽いです。
RSウイルス年間通じて流行するが冬に多い。乳幼児に感染すると気管支炎や肺炎を起こす場合があります。
パラインフルエンザウイルス鼻やのどの風邪を起こすウイルスで、子どもに感染すると重症になりやすいです。
エンテロウイルス夏に流行するウイルス。風邪の症状のほか、下痢を起こしたりします。
ル熱

インフルエンザウイルス

  • A型
  • B型
  • C型
鼻やのどなどの上気道の粘膜に感染して起こる病気で、高熱や頭痛、筋肉痛や関節痛などの全身症状を起こします。
ヘルパンギ
  • ポリオウイルス
  • コクサッキーウイルスA群(CA)
  • コクサッキーウイルスB群(CB)
  • エコーウイルス
  • エンテロウイルス(68~71 型)など
急性のウイルス性咽頭炎。乳幼児を中心に夏に流行します。
溶連菌感染症A群溶血性レンサ球菌咽頭炎A群レンサ球菌 子どもに多いが大人でもかかる感染症。乳幼児では咽頭炎、年長児や大人では扁桃炎が現れます。

のどが痛み初めたら

軽いのどの痛みなどで「そのうち治るだろう」と対処せずに放っておくと、炎症がひろがり、つばを飲み込むのもつらくなるほど悪化してしまうことがあります。早めのセルフケアを心掛けましょう。

出典:第一三共HP

排便回数が増え、軟便あるいはかゆ状の便が出てくる「下痢」は、食中毒など感染を起こしたとき(分泌性下痢)、腸の水分吸収が不十分なとき(浸透圧性下痢)、暴飲暴食やストレスなどで腸が動き過ぎるとき(運動亢進性下痢)に起こります。

下痢は、症状を起こす原因によって分けられます。

下痢を継続する時期で分けると、一般に4週間以内の下痢を「急性下痢」、それ以上続く下痢は「慢性下痢」と呼ばれています。慢性下痢にはストレスからくる神経性のものや、全身的な病気の一症状、または薬物の副作用による腸内の炎症など、さまざまな原因が考えられます。

分泌性下痢

食あたりなどで細菌に感染したときや、小麦、魚介などによる食物アレルギー、薬(解熱鎮痛薬など)の影響で腸粘膜に障害を起こしたときなどは、腸管内の分泌液が過剰となり下痢を起こします。

浸透圧系下痢

腸管内に浸透圧を上げる(腸の外から水分を取り込もうとする)成分があると、水分吸収がうまく行われず、下痢を起こします。浸透圧を上げるものには、一部の下剤(マグネシウム含有製剤など)やサプリメント、食品(ソルビトール、キシリトール など)があります。

運動亢進性下痢

ストレスや暴飲暴食、冷えなどによって自律神経のバランスが崩れ、腸の動きが過剰に亢進すると、便の通過スピードが速くなって水分の吸収が不十分になり下痢を起こします。腹痛を伴うことが多いのが特徴です。

過敏性腸症候群(IBS)

精神的ストレスなどが原因で、3ヶ月以上にわたって月に3日以上、腹痛や腹部の不快感を引き起こします。便の形状によって、下痢型のほか便秘型、下痢と便秘が交互に起こる下痢便秘型に分類されます。

潰瘍性大腸炎

大腸の粘膜に慢性的な炎症が起き、粘膜がただれたり潰瘍が多発します。長時間の腹痛や下痢が続き、粘液や血液の混じった便がでることもあります。

大腸ポリープ

腸の中でイボ状に突き出た腫瘍です。下痢や便秘、血便などの症状がみられることがあります。放置すると大腸がんに進行する可能性もあり、注意が必要です。下痢・食あたり(食中毒)が起こったらどうする?暴飲暴食や寝冷えなどが原因の下痢であれば、こまめな水分の補給やからだへの負担が少ない食事、くすりの服用などの対処法で症状をやわらげることができます。くすりは症状(下痢の種類)に応じて、正しく選ぶことが大切です。嘔吐や発熱、激しい頭痛を伴うときは医師の診察を受けましょう。

出典:第一三共HP

インフルエンザは、インフルエンザウイルスが鼻やのどの上気道などの粘膜に感染して起こる病気で、高熱や頭痛、筋肉痛や関節痛などの全身症状を起こします。

主な感染経路は飛沫感染や接触感染

インフルエンザウイルスには、大きく分けてA型、B型、C型の3種類があります。そのうち、特に大きな流行の原因となりやすいのはA型です。インフルエンザは感染した人のくしゃみや咳などによって飛び散った、ウイルスを含む粒子(飛沫)を鼻や口から吸い込むことで感染します(飛沫感染)。また、飛沫から水分が蒸発した細かい粒子が空気中を浮遊し、それを吸い込んで感染する空気感染や、ウイルスのついた手指やものに触れて感染する接触感染もみられます。感染してから発症するまでの期間(潜伏期間)は1~5日です。

乳幼児や高齢者は重症化することも

インフルエンザの主な症状は、突然に起こる38度以上の発熱、頭痛、結膜の充血の他、筋肉痛や関節痛、倦怠感などの全身症状もみられます。抵抗力の弱い乳幼児や高齢者は重症化しやすく、肺炎や気管支炎、乳幼児では中耳炎や熱性けいれん、脳症などの合併症を起こすこともあります。もともと呼吸器や心臓の病気、糖尿病、腎臓病、免疫不全などの病気を持つ人も合併症を起こしやすくなります。

インフルエンザと風邪は異なる病気

インフルエンザも風邪と同じく上気道の感染によって起こる病気です。しかし、インフルエンザを起こすウイルスは風邪を起こすウイルスとは異なり、症状の重さも異なるので別の病気だと考えておいた方がよいでしょう。鼻水やのどの痛み、咳など風邪と同じような症状が見られることもありますが、風邪にくらべて症状が重く全身症状をともなうことが多いのが特徴です。また、インフルエンザ脳症や肺炎など重い合併症を起こしやすいことも風邪とは異なる点です。

インフルエンザと風邪の違い

インフルエンザ風邪
発症のしかた急激に起こりますゆっくり起こります
発熱高い(38~40度)あってもそれほど高くないです(37度台前後)
関節や筋肉の痛み強い起こることもあります
悪寒強い弱い
重症感あり弱い
鼻やのどの症状全身症状に続いて起こります最初からみられます

ウイルスが突然変異したものが「新型インフルエンザ」

A型のインフルエンザウイルスには144種類もの亜型が存在するといわれています。流行した地域の名前をとって、ソ連型、香港型などと呼ばれるものがあります。B型のインフルエンザウイルスには亜型が存在せず、亜型による分類は行われません。また、A型の同じ亜型でも、絶えず少しずつ変異しているため、過去にその亜型に感染して免疫ができている人でも、変異のしかたによって免疫が効かないこともあります。なかには毎年かかる人もいます。一方、ウイルスが突然大きな変異を起こすことがあり、これまでと全く異なる亜型のインフルエンザウイルスが登場して新たな流行を起こすことがあります。それが、新型インフルエンザです。この場合、ほとんどの人が免疫を持っていないため、急速な世界的大流行(パンデミック)を起こす恐れがあるので、さまざまな予防対策がとられます。

インフルエンザになったら?

インフルエンザのくすりは市販されていないため、感染が疑わしい症状が出た場合は、速やかに医療機関で検査を受けましょう。基本的な治療にはウイルスの増殖を抑える「抗インフルエンザウイルス薬」が用いられます。家庭では安静にし、栄養価の高い食事とこまめな水分補給を心がけましょう。人に移さないための対策も必要です。

インフルエンザの予防法

インフルエンザのいちばんの予防法は、流行前のワクチン接種です。あわせてウイルスへの感染予防(手洗い、うがい、湿度コントロールなど)、ウイルスに負けない体づくりも大切です。

流行前にワクチン接種を

インフルエンザのワクチンは、不活性化ウイルスを体内に接種することで、抗体がつくられて発症を抑えるものです。
ワクチンは毎年、世界各国での流行状況などをみて、国内での流行を予測して作られていますが、接種すれば絶対にかからないというわけではありません。ただし、かかった場合に重症化したり、肺炎などの合併症が起こったりすることを予防する効果は期待できるといわれています。
とくに、乳幼児(1歳以上)や高齢者、呼吸器や心臓、腎臓などに持病のある人、その家族はワクチンの接種をおすすめします。ワクチンを接種してから抗体がつくられるまでに約2週間かかります。インフルエンザが流行するのは、毎年12月から翌年の3月ごろまでなので、流行時期を迎える前に、早めに接種しておきましょう。また、ワクチンの効果が続くのは約5ヶ月です。「去年打ったから今年も大丈夫」ということはないので、毎年、シーズン前に接種することが望ましいといえます。

出典:第一三共HP

気温の高い環境にいることで体温を調節する機能が狂ったり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたりすることで起こる、めまいや頭痛、けいれん、意識障害などの症状をまとめて「熱中症」といいます。熱中症を引き起こす要因には、「環境」によるものと「からだ」によるものがあります。

環境の要因気温や湿度が高い、風が弱い、日差しが強い、など
からだの状態
  • 激しい運動などにより体内でたくさん熱が産生された
  • 暑さにからだが慣れていない
  • 疲れや寝不足、病気などで体調がよくない

「環境」と「からだ」の要因が重なったときに熱中症が起こりやすくなると考えられています。注意が必要な時期は、梅雨の晴れ間や梅雨が明けてすぐ、しばらく涼しい日が続いた後急激に暑くなった日などです。

注意が必要な場所は、運動場、公園、海やプールなど、強い日差しが当たる屋外や、駐車場に止めた車の中、体育館、気密性の高いビルやマンションの最上階など。浴室やトイレ、寝室など、家庭内の風通しの悪い室内でも起こりやすくなります。

熱中症の症状と重症度

熱中症は、軽い症状から命にかかわる重症なものまで、段階的にいくつかの症状がみられます。

軽いものでは、立ちあがったときなどにクラッとする立ちくらみや、呼吸や脈が速くなる、くちびるのしびれなどがあらわれることがあります。また、大量の汗をかいて体内の水分と塩分が不足すると、足や腕、腹などの筋肉に痛みを伴うけいれんが起こることがあります。ほかにも、脱水症状によってだるさ、頭痛、めまい、吐き気などの症状が見られることも。さらに症状が進むと、40度以上の高熱、意識障害、けいれん、異常行動などを起こすことがあり、この状態を熱射病といいます。脳内の温度が上昇することで中枢神経に異常が起こり、からだのさまざまな臓器に障害が出て、命を落とすこともある危険な状態です。

分類症状重症度
Ⅰ度
  • めまい・失神

    「立ちくらみ」という状態で、脳への血流が瞬間的に不充分になったことを示し、熱失神と呼ぶこともあります。

  • 筋肉痛・筋肉の硬直

    筋肉の「こむら返り」のことで、その部分の痛みを伴います。発汗に伴う塩分(ナトリウムなど)の欠乏により生じます。これを熱けいれんと呼ぶこともあります。

  • 大量の発汗
軽度
Ⅱ度
  • 頭痛
  • 気分の不快
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 倦怠感
  • 虚脱感

からだがぐったりする、力が入らないなどがあり、従来から熱疲労熱疲弊と言われていた状態です。

中度
Ⅲ度
  • 意識障害
  • けいれん
  • 手足の運動障害

呼びかけや刺激への反応がおかしい、からだにガクガクとひきつけがある、真直ぐ走れない、歩けないなど。

  • 高体温

からだに触ると熱いという感触です。従来から熱射病重度の日射病と言われていたものがこれに相当します。

重度

夏は室内外問わず、熱中症への注意が必要です。熱中症の症状がみられたら、まずは涼しい場所で安静にし、水分・塩分を補給をしましょう。熱中症は命に関わることがあります。激しい頭痛や高熱など、症状が重いときはすぐ病院へ行きましょう。熱中症は症状に応じて素早く適切な処置を行うことが大切です。

重症度別の対応方法

分類症状対応方法
Ⅰ度
  • めまい・失神(立ちくらみ)
  • 筋肉痛・筋肉の硬直(こむら返り)
  • 大量の発汗
すぐに涼しい場所に移してからだを冷やし水分・塩分を与えます。
Ⅱ度
  • 頭痛
  • 気分の不快
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 倦怠感
  • 虚脱感
自分で水分・塩分をとれない場合は、すぐに病院に搬送します。
Ⅲ度
  • 意識障害
  • けいれん
  • 手足の運動障害
  • 高体温
すぐに病院に搬送します。

立ちくらみ、めまい、筋肉のけいれん、倦怠感、脱力感など熱中症を疑う症状がみられたら、まずは風通しのよい日陰やエアコンのきいた室内に移動します。すぐに冷たい水や塩水、スポーツドリンクなどを飲み、横になってからだを休めましょう。衣類の襟元をゆるめたり、脱いだりして、うちわや扇風機で風をあてたり、氷や氷嚢でからだを冷やしてもいいでしょう。冷やす場合は、首筋やわきの下、足の付け根、足首など動脈が通っている部分を冷やすのが効果的です。

出典:第一三共HP

脂質代謝異常症

健康診断などでLDL、HDL、中性脂肪値の異常を指摘された場合、脂質代謝異常症の可能性があります。問診、身体所見、病歴、家族歴など詳細な診察所見と血液検査を総合的に判断し治療の必要性を検討します。なんといっても冠動脈疾患の既往のある方はLDL値を低くする(管理目標値 LDL 100mg/dl以下)ことで再発リスクを低下させることができるといわれています。冠動脈疾患のない方は、それぞれのリスクを評価しそれぞれに目標値を設定していきます。脂質異常症の治療目標は動脈硬化の進行を予防することです。動脈硬化が進行すると冠動脈疾患、脳卒中、慢性腎臓病などの原因となります。

高血圧症

高血圧症は、日本では約4000万人が罹患していると推測されています。生活習慣病の中で最も頻度の高い疾患です。当院でも高血圧症の患者さんは多く来院されます。生活習慣改善、薬物療法など個々のケースに合わせた治療及び管理目標を設定することにより、患者さんが主体的に血圧管理できるようにサポートさせていただきます。近年、高血圧症の診療において診察室外での血圧測定の重要性が注目されています。日常生活での血圧を把握させて頂くために当院では御自宅での血圧測定をお勧めします。

出典:第一三共HP

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