リハビリテーション施設(通称アトリハ)を増設
地域の皆さまがいつまでも健康で地元で暮らせるよう、アトラスファミリークリニックでは、リハビリテーション科を追加し、旧ドコモショップ半田店にリハビリテーション施設(アトラスファミリークリニックのリハビリテーション施設(通称アトリハ)を増設することになりました。
アトラスファミリークリニックのリハビリテーションのポイント
- 予約制
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当院では待ち時間を少なくし、かつ、患者様お一人お一人としっかり会話ができるよう「完全予約制」で診療を行っております。リハビリテーション科も予約制にすることで、待ち時間を少なくし、かつ、一人当たりに十分なリハビリテーションをご提供できるようにしています。
- 2週間ごとのオーダーメイドスケジュール(患者さまだけのスケジュール)の構築
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リハビリテーションは継続することで効果を発揮します。しかし、同じリハビリテーションプログラムをずっと続けていても飽きてしまったり、効果が実感できず効果に頭打ちが生じてしまいます。このような場合、相談できる場がないと不満がたまり、継続することが難しくなります。
そこで、アトリハでは、2週間ごとにスタッフが相談時間を設け、どのような内容のリハビリテーションを望んでいるのか、どんなリハビリテーションを組み入れるとより効果がでるかなどを、ご家族様を含めて相談します。患者様を中心にご家族様、当院スタッフがチームとなり、オーダーメイドのリハビリテーションプログラムを組んでいきましょう。
- バックアップ体制の充実
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院長は総合内科医、総合診療医として、藤田医科大学救急総合内科などで診療にあたってきました。生活習慣病(糖尿病、高血圧、高コレステロール血症、痛風など)をはじめ、認知症、骨粗鬆症、ヒアルロン酸などの関節注射・関節の水抜き、更年期障害など、多岐にわたって診療を行っております。また、地域のケアマネジャーさんや訪問看護師さんと連携し、ご高齢の方がいつまでも地域で元気に暮らせるよう、患者様の環境整備にも配慮しています。
さらに、当院には、クリニックでは導入の少ないCTなど、総合病院の救急外来と同等の検査機器を配備しており、急な体の異常をすぐに調べて、必要に応じて総合病院と連携を図れる体制を構築しています。
- 充実の自費リハビリテーション項目
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保険診療でのリハビリテーションでは、期間や病気の種類によって、保険診療の適応外となることがあります。アトリハでは、若い方からご高齢の方まで安全に利用できるミナト医科学さんの各種機器を配備しています。
リハビリテーションの期間が終わってしまったが、まだ生活には不安がありリハビリテーションを継続したい方、筋肉をつけたいなどのトレーニング目的の方も自費診療でお受けしています。
- リハビリテーション後のリラックスタイム導入
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今後、デイケアの増設も考えており、施設内にはコーヒーなどを提供する設備を配置しました。リハビリテーションでしっかり頑張った後は、ご家族さまやスタッフとお茶(自費となります)をしたり、雑談をして、リラックスした時間をお過ごしください。
- 送迎あり
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当院のある岩滑地区は、坂道が多くあり、また、ご高齢の方が多い地区でもあります。
訪問リハビリテーションではリハビリテーションの内容に限りがあるため、しっかりと機械、電気治療器をつかって治療をしたくてもできないことがあります。
そこで、交通手段がなくて通院できない方にもリハビリテーションをご提供できるよう、送迎を導入しました。
ご予約からリハビリテーションまでの流れ
現在、他院でリハビリテーションを受けている方は、保険診療の規定により、別の医療機関では保険でリハビリテーションができません。このため、これまでにリハビリテーションをしたことがある方は、必ず診断名、診断日がわかる資料(リハビリテーション実施計画書など)を予めご用意ください。
現過去のリハビリテーション履歴によっては、保険でのリハビリテーションをお受けできないことがあります。この場合は、自費となりますので、予めご了承ください。
- アトリハ専用ダイヤル(070-9100-8835)に電話
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初回は医師の診察、検査となります。クリニックの診療も予約制のため、必ずこちらの電話番号からご予約をお取りください。
他院でリハビリテーションを受けたことがあるかを質問させていただくことがあります。その際は、リハビリテーション実施計画書の診断日、診断名をお答えください。
- 予約日に受診
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問診、診察、(必要時)検査があります。
- 結果説明
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MRI撮影が必要な場合は、半田市医師会健康管理センターに依頼します。その場合、結果が届くまで日数がかかることがあります。
- リハビリテーションスタッフによる評価とスケジュール構築
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評価を行い、どのようにリハビリテーションを勧めるかなどを記載する、リハビリテーション実施計画書を作成します。
その内容に基づき、2週間分のリハビリテーションのスケジュールをご本人様、もしくはご家族様も含めて相談しながらオーダーメイドプログラム(患者様だけのプログラム)を組みます。
- アトリハの予約日にリハビリテーション施設に来院
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血圧測定やリハビリテーションのための診察がありますので、予約時間の10分前までに施設内に入っていただくようにお願いいたします。なお、予約制のため、キャンセルされる場合は前診療日の診療時間内までにご連絡をお願いいたします。
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- もちもの
- タオル2枚、動きやすい服、(必要な方)上履き
- 受付
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なるべく動きやすい服装でご来院ください。上履きでお好みのものがあればご持参ください。
ショートパンツ、靴は貸し出しがあります(無料)。個人用ロッカー、更衣室もありますので、院内でお着替えしていだたくこともできます。
- 血圧測定
- 医師の診察(保険診療)
- リハビリテーションを受ける
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初回に決めたオーダーメイドプログラムに基づいてリハビリテーションを行っていきますが、当日の体調に合わせて変更をすることがあります。体調が悪いときはあらかじめスタッフにお伝えください。
体調不良を隠してリハビリテーションを受けたことで、体調が悪化した場合は、責任を負いかねますのでご了承ください。
また、リハビリテーション後に電気治療を追加したいなどのご要望につきましては、機器の空き状況で自費追加料金でお受けいたしますので、お気軽にご相談ください。
- 待合テーブルでリラックスタイム
- 精算
- 帰宅
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送迎が必要な場合は、④の際にお伝えください。
送迎は、車がない方に限定させていただいております。予約制のため、リハビリテーションの利用時間に制限があります(9時30分~、10時~、10時30分~、15時00分~、15時30分~、16時00分~のみ)。
今後、利用者が増えた場合は、送迎車の追加も検討しております。
当院のリハビリテーションでは
- 運動器リハビリテーション
- 対象
肩や腰、膝の痛み、手足のしびれ、けがなど
- 脳血管リハビリテーション
- 対象
脳卒中(脳梗塞、脳出血)や頭のけがの後におこる麻痺、感覚の異常、話しにくさ、食事の際のむせなど
を行います。足腰が弱ってしまった方、内科的にも一緒に見てほしい方、リハビリテーションが不十分なまま退院となり生活に支障が出ている方、ヒアルロン酸や痛み止めなどの関節注射・穿刺など、幅広く対応いたします。
運動器リハビリテーションとは?
運動器とは、“動く”ことに関わる骨、筋肉、関節、神経などを総称したものです。
運動器のリハビリテーションとは、これらの運動器の機能が低下、障害されたときに行うリハビリテーションをいいます。
具体的には
- 背骨を通る神経の流れが悪くなり、手や足にしびれや麻痺がでているとき
- 骨折、関節リウマチ、骨粗鬆症、変形性膝関節症などで関節の動きが悪くなったとき
- 腰痛、肩こり
- コロナ禍での閉じこもりなどにより、筋力が低下して日常生活に支障をきたすとき
などで行われます。
これにより、低下した筋力や関節の動く範囲の改善を図り、立ち上がり、歩行、階段などの日常生活動作の獲得や、障害された機能を回復し職場復帰などの社会活動ができるよう、また、より高度な能力が必要なスポーツ活動への復帰を目指します。さらに、健康寿命の延伸、介護予防を目的として、ご高齢の方にはロコモティブシンドロームを広く知ってもらい、足腰を強くして元気になっていただき、骨折を予防することも運動器のリハビリテーション治療の一環です。
対象疾患
- 変形性膝関節症
- 変形性股関節症
- 大腿骨頚部骨折後
- 足関節捻挫
- 変形性脊椎症
- 脊柱管狭窄症
- 椎間板ヘルニア
- 脊椎圧迫骨折
- 後縦靭帯骨化症
- 五十肩
- 野球肩
- 野球肘など
脳血管リハビリテーションとは?
脳血管疾患にはいろいろな種類がありますが、最もよく知られているのが脳卒中です。脳卒中が起こると、手足の麻痺、呂律がまわらない、ご飯を食べるとむせるなどの症状が起こり、中には寝たきりとなってしまうこともあります。
脳血管リハビリテーションとは、脳卒中だけでなく、脊髄腫瘍などの中枢神経疾患、パーキンソン病などの神経疾患による麻痺やしびれ、感覚の異常、失語症・認知症などの高次脳機能障害、言語・嚥下障害などの身体機能の障害を改善すべく行われるリハビリテーションを言います。また、寝たきりや活動量低下に起因する不動・廃用症候群を有する人も対象となります。
内容としては
- 運動機能、基本的動作能力、応用歩行能力の回復等を目的とする理学療法
- 日常生活動作・生活関連動作・高次脳機能障害の回復等を目的とした作業療法
- 言語聴覚能力・摂食、嚥下機能の回復等を目的とした言語聴覚療法
で構成されています。
脳血管リハビリテーションは、残存している機能や能力を最大限に引き出し、身体的・心理的・社会的課題と向き合い、乗り越えていく過程となります。このため、患者本人・家族・医療チームが一丸となって治療内容を検討し、患者さん個人個人に最適化したオーダーメイド治療が必要となります。
対象疾患
- 脳梗塞、脳出血、くも膜下出血その他の急性発症した脳血管疾患又は手術後
- 脳腫瘍、脳膿瘍、脊髄損傷、脊髄腫瘍、その他の急性発症した中枢神経疾患又はその手術後
- 多発性神経炎、多発性硬化症、末梢神経障害その他の神経疾患
- パーキンソン病、脊髄小脳変性症その他の慢性の神経疾患
参考:J-STAGE(PDF)
参考:朝日野総合病院